2022-09-10 #旧暦八月十五日 #満月
数日前の天気予報では雨の予報でしたが名月が近づくに連れて予報は良い方に変わって行き、当日も19時までは晴天との予報になっていました。
月の出が18時過ぎでしたので何とか撮影出来ればと思っていましたが、月の出の時刻には東の空は雲が多く確認することが出来ず予報が早まって曇ってしまったと思いましたが、暫くすると地上から数度のところに雲の隙間が開き始めて月の出から30分ほどで捉えた姿がこちらです。
ところが数枚の撮影ののちすぐに雲に隠されてしまいます。
結構厚めの雲でしたので、一目でも観月出来ただけ良かったと思い諦めるつもりでしたが、結果的には夜半過ぎまで約6時間も観月出来ることになりました。
どんな天気予報であっても諦めてしまってはいけない事を今夜の月は教えてくれました。
隠されては現れてをくり返しながら次第に天候は回復へと向かって行きます。
10分ほど晴天が広がると再び雲が広がりまた暫く待つと雲が切れるを繰り返します。
雲が月を隠す時間が短くなり晴天の時間が長くなり始めます。
月は高度を増して赤味が薄れて行きます。
黄色みが抜けて行きますが淡い薄雲のせいか光度はそれほど急激に上がりません。
通常満月を迎えた月は光度が上がるに連れて急激に光度を増して眩しいほどに輝きます。
今年12回の満月では5番目に地心距離の小さな月で視直径も大きく輝きも強いものと期待していましたが、少し予想に反した輝きでした。
次第に晴天時間が長くなって来ましたので撮影間隔が短くなっています。
満月夜の撮影も2月以来と天候不順が続いていたので撮影出来ることの嬉しさを隠せませんでした。
ここまで来ると月の色合いの変化は無くなって来ています。
シャッタ速度400分の1秒に絞りがF8.0は月の光量が高いことを示していますが、感覚として強烈な輝きには何か一つ足りない感じです。
上空の気流のせいなのか微細な雲の粒子なのかは分かりませんが、気象条件の影響なのではないかと思います。
この夜最後の撮影となりましたが、南中を過ぎて天高く登った月は秋の真ん中を示す仲秋の名月で夏の終わりを身をもって感じさせてくれます。
日中はまだ真夏日となりましたが夜風は涼しく秋風そのものです。
事前の天気予報が悪かっただけに今年は仲秋の名月を見られず片見の月となってしまうのかと危惧していましたが、当日を迎えると何と夜半過ぎまで観月出来る幸運に恵まれました。
撮影し続けた仲秋の名月を1枚の写真にまとめてみました。
元の画像サイズは10,368×6,912ピクセル(7166万画素)になりますので、このブログでも縮小されてしまいます。
元サイズの画像は写真をクリックして戴くことで開きますが、7.11MBもの容量がありますので通信量などにご注意下さい。
ダウンロードされたい場合は以下のリンクからどうぞ▼
https://www.systemluna.com/images/2022-09-10_HervestMoon.jpg
大変長くなってしまいましたが、曇り予報の仲秋の名月を約6時間に渡り撮影することが出来た記録になります。
来月の10月8日(土)は旧暦九月十三日で後の月と呼ばれる十三夜のお月見になります。
古くから月を愛でてきた日本人ですが、仲秋の名月を観月したら後の月も見なければ片見の月といわれ大変縁起が悪いとされて来ました。
より多くの方々が来月の十三夜も観月して月の恵みを授かるよう心から願っています。